Bonded Seal (ボンデッドシール)について

次世代事業部の鈴木です。
今回は【 Bonded Seal 】 (ボンデッドシール)についてです。

Bonded Sealは金属製リングの内径部分にラバーが接着された金属ワッシャーで、「Dowty Seal」とも呼ばれることもあるようです。
「Bonded」とは「接着、接着で張り合わされた」という意味で、金属製リングは長方形の断面形状、ラバー部分は台形の形状をしています。

Bonded Sealはボルトなどのネジ部に使われている銅ワッシャーに代わる物として開発されたそうです。金属製のリング形状がラバー部分の変形を抑えることでシール性能を保持します。
より高い圧力をシールすることが求められる用途で使わるようになりました。
金属の材質は一般的にはスチールが多いようですが、ステンレスやアルミ、真鍮などでの供給もあり、ラバーの材質についてもNBR、VITON、EPDMなど、いくつかの種類から選択が出来ます。

シールは日本工業規格JIS B 0116「パッキン及びガスケット用語」で、「流体の漏れ又は外部からの異物の侵入を防止する機能又は部品、密閉部品ともいう」と定義されています。

また、「パッキン」、「ガスケット」という言葉は良く使うのですが、用途別の分類として下記の使い分けをします。

〇動くところに使われるシールは「パッキン」
〇動かないところに使われるシールは「ガスケット」

回転運動、往復運動をする運動部分のシールに使われるのが「パッキン」で、パイプとパイプのフランジ接続部のような固定部分のシールに使われるのは「ガスケット」という感じです。

シールを目的とする部品はこの他に、Oリング、シールテープ、液体パッキン…など、多種多様な製品が世の中にありますが、その用途に合った製品を選択するのが一番重要であることは、いうまでも無い事ですね。

JHIでもBonded Sealは取り扱っています。
ホームページの海外取扱製品、BMRSカタログのシール類に一部の製品を記載していますが、
インチサイズ、BSPという英国の規格、Metric、材質も各種取り寄せが可能です。（下記参照）

対象ネジ規格	UNF , BSP , Metric
金属製リング 材質	Steel , SUS316 , SUS304 , SUS303 ,Brass(真鍮) ,アルミニウム
ラバー材質	NBR ,VITON ,EPDM

BMRS製品カタログ｜日本ハイドロシステム工業株式会社 (jhi.co.jp)

　

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